世界のコーヒー最新情報

・世界の珈琲市場動向

世界で最も飲まれている飲み物はコーヒーであり、1日に世界で消費される量は20億杯とも言われています。それでは、みなさんは、世界の1人あたりの消費量がいちばん多い国をご存じでしょうか?それでは、早速、2023年の順位を見てみましょう!1位フィンランド、2位ノルウェー、3位アイスランド、4位デンマーク、5位オランダ、6位スウェーデンと欧州の国が続きます。1位は、スターバックスコーヒーのあるアメリカと思われた方も多いと思います。どれも北欧の寒い地域にある先進国の需要が高いのです。

 

一方、世界の珈琲の生産量は、2021年集計で、991万tとなり、コロナの影響もあって前年度比で91%となりました。さて、世界で珈琲をいちばん生産している国は、ご存じでしょうか?それでは、早々に、見てみましょう。順位は、1位ブラジル(30%)、2位ベトナム(18%)、3位インドネシア(7%)、4位コロンビア(5%)、5位、エチオピア(4.5%)、6位ホンジュラス(4%)と上位3カ国で約半分の生産を占めます。珈琲の需要国と生産国の対比でみると寒い先進国で消費して、熱い発展途上国で生産している構造が見えてきます。さて、近年、アジア圏でのコーヒー豆生産が盛んになっており、ベトナム、ラオス、中国、フィリピンなどで生産が行われています。日本は、コーヒー豆をほぼ輸入に頼っており、輸入元としてはブラジル、ベトナム、コロンビアが上位を占めています。近年日本でも、沖縄や九州の一部で、珈琲栽培が少しづつ始まっています。

 

コーヒーは世界中で最も人気のある飲み物の一つであり、その人気は今もなお拡大し続けています。世界中のコーヒー消費量は年々増加傾向にあり、中国などの新興市場やアジアの消費者の増加によって、コーヒー産業は常に変化し続けています。このコーヒー市場の拡大と多様化は、生産国から需要国まで、コーヒー産業の様々な関係者にとって重要な影響を与えています。

 

・サードウェーブ珈琲の登場とその特徴

 

近年、コーヒー業界において顕著な変化が起こっています。従来の大量生産・大量消費のコーヒーに対して、サードウェーブ珈琲という新しいコンセプトが登場してきました。サードウェーブ珈琲は、単なる飲み物としてのコーヒーではなく、生豆の品質や焙煎方法へのこだわり、バリスタの技術、独自のブレンドなど、コーヒーの全ての工程において品質追求と情熱を持つスペシャリティコーヒーの潮流です。その独特の特徴が、消費者の興味を引き、新たなコーヒー文化を創り上げています。

 

サードウェーブコーヒーは、第3コーヒーブームとも呼ばれ、コーヒー生産と消費を潮流です。その潮流の中で、スペシャルティコーヒーは、高品質で生産から消費までの情報を明らかにしたコーヒーで、SDGsの観点からも注目されています。

そして、コーヒー業界で問題視されているインフューズドコーヒーという珈琲も出てきています。コーヒーの生産段階から添加物を混ぜたコーヒーで、スペシャルティコーヒーの世界では問題視されています。このように珈琲業界は、生産から流通、消費の各ステージでイノベーションが推進されていて、まだまだ進化する面白い業界なのです。

 

日本でも、サードウェーブ珈琲が注目されており、多くのコーヒーショップがオンライン販売にシフトしています。日本の成功事例としては、丸山珈琲や猿田彦珈琲などのコーヒー豆生産・販売会社があります。以下にそれぞれの会社の特徴を取り上げます。

 

【丸山珈琲】 丸山社長のダイレクトトレード珈琲

丸山珈琲は、フェアトレードにこだわるスペシャリティー珈琲の草分け的存在です。代表の丸山健太郎氏は、バイヤーとして生産地に赴き、現地で直接買い付けを行っているコーヒーブランドです。産地と直接取引をするダイレクトトレードを行っており、良質なコーヒー豆を分けていただくために生産地に足を運んでいます。また、カフェビジネスの成功は「豆」が売れるかどうかにかかっていると語っており、コーヒー豆の品質にこだわっています。

店舗は、独立系の有名カフェ店として知られており、豆の品質や味わいにこだわったコーヒーを提供しています。参照元

 

 

【猿田彦珈琲】 元俳優の大塚社長が望むスペシャリティー珈琲の専門店

猿田彦珈琲は、日本のコーヒーブランドであり、究極の一杯を目指して世界展開を目指しています。以下にワタルの詳細をまとめます。

ワタルは、スペシャルティコーヒー専門店として恵比寿に位置しており、高品質なコーヒーを提供しています。そして、コーヒーのすそ野を広げるために、日本発の世界ブランドを目指しています。大塚社長は、元俳優で、コーヒーの品質や味わいにこだわりながら、成功を目指しています。

丸山珈琲はダイレクトトレードを実施して、豆の品質にこだわったコーヒーを提供しています。一方、猿田彦珈琲はスペシャルティコーヒー専門店として高品質なコーヒーを提供し、日本発の世界ブランドを目指しています。

1

・日本の珈琲業界

日本の珈琲といえば、パパママ喫茶店文化から始まり、マックやドトールコーヒーなどのセルフ方式に代わり、さらに外資系のスターバックス、タリーズコーヒーが日本市場で成功を収めています。日本には、ドトールコーヒーなどの元々セルフサービス方式がありました。しかし、日本市場で成功したものの世界展開せずに日本市場から出ませんでした。ドトールコーヒーもグローバル展開を打ち出していれば、世界の市場を狙うことは出来たと思います。しかし、日本企業には、世界に1歩踏み出そうとしない傾向が多いのです。日本人の国民性なのでしょうか?それでも、今後は、サードウェーブ珈琲の潮流にのり、世界に1歩踏み出すようなベンチャー企業が登壇することを期待します。

 

日本の珈琲ベンチャー企業の動向

日本でも、サードウェーブコーヒーが人気を集めており、多くのコーヒーショップがサードウェーブコーヒーを提供しています。また、海外のサードウェーブコーヒーショップの影響を受け、日本でもサードウェーブコーヒーの楽しみ方が広がっていると考えられます。

中でも、世界で既に成功している日本の会社もあります。その企業は、「% Arabica」という会社です。

 

【% Arabica】

% Arabicaは、日本発のコーヒーブランドで、2014年にオープンしたコーヒーショップです。日本の京都に本店を構え、世界中に展開しています。高品質なコーヒー豆を使用し、自社で焙煎を行っています。また、店舗内でのコーヒーの提供だけでなく、オンライン販売も行っており、多くのファンを獲得しています。日本以外にも、世界中に店舗を展開しています。アジアでは、香港、台湾、シンガポール、フィリピン、マレーシア、タイ、インドネシア、韓国、中国に店舗があります。また、北米、中東、ヨーロッパ、オセアニアにも店舗を展開しています。

% Arabicaが世界で成功している理由は以下が考えられます。

  • 高品質なコーヒー豆を使用していること。
  • 自社で焙煎を行っていること。
  • 店舗内でのコーヒーの提供だけでなく、オンライン販売も行っていること。
  • 世界中に店舗を展開していること。
  • ブランドイメージの構築: % Arabicaは、シンプルで洗練された店舗デザインやロゴマークなど、独自のブランドイメージを築いています。これにより、顧客に対して魅力的な印象を与え、ファンを獲得している可能性があります。
  • ソーシャルメディアの活用: % Arabicaは、Instagramなどのソーシャルメディアを積極的に活用しています。美しい写真や情報を発信することで、注目を集め、顧客とのつながりを深めている可能性があります。
  • 日本のコーヒーカルチャーへの適応: % Arabicaは、日本のコーヒーカルチャーに合わせた提案を行っている可能性があります。日本人の好みやニーズに合わせたメニューやサービスを提供することで、地域の顧客に訴求している可能性があります。

 

・日本の珈琲ベンチャーが世界で成功する要因

 

日本の珈琲ベンチャーが世界で成功する要因については、以下のような要素が考えられます。

  • 独自のブランドイメージの構築: 日本の珈琲ベンチャーが世界で成功するためには、独自のブランドイメージを構築することが重要です。例えば、日本の伝統文化や美意識を取り入れた店舗デザインや、日本のコーヒーカルチャーに合わせたメニューなど、独自のアイデンティティを持ったブランドイメージを築くことが必要です。
  • 高品質なコーヒーの提供: 日本の珈琲ベンチャーが世界で成功するためには、高品質なコーヒーを提供することが重要です。日本の珈琲ベンチャーは、自社で焙煎を行ったり、厳選された豆を使用したりすることで、高品質なコーヒーを提供しています。これにより、世界中のコーヒーファンから支持を受けることができます。
  • ソーシャルメディアの活用: 現代のビジネスにおいて、ソーシャルメディアは欠かせないツールとなっています。日本の珈琲ベンチャーが世界で成功するためには、ソーシャルメディアを活用して、世界中の人々に自社の魅力をアピールすることが必要です。
  • 地域の文化やニーズに合わせた提案: 日本の珈琲ベンチャーが世界で成功するためには、地域の文化やニーズに合わせた提案を行うことが必要です。例えば、現地の食文化に合わせたメニューの提供や、地元の素材を活用したコーヒーの開発など、地域に合わせた提案を行うことで、地元の顧客から支持を受けることができます。

 

日本の珈琲ベンチャーが世界で成功するためには、独自のブランドイメージの構築や高品質なコーヒーの提供、ソーシャルメディアの活用、地域の文化やニーズに合わせた提案など、様々な要素が必要となります。

>個別診断受付中!

個別診断受付中!

新規農業事業は、シナリオ戦略を考えることが第一歩。 どのような商品を、どこに販売するのか方向性を決めないと、戦略もたてられません。 まずは、個別診断から!

CTR IMG