ISSUE 01作っているのに、利益が残らない

農業の「次の収益源」をつくる。

売る。稼ぐ。新しい事業をつくる。海外へ出る。エネルギーと組み合わせる。
GREEN BENEFITは、農業の現場から、次の収益構造をつくります。

無人駅に降り、自転車で畑へ向かうところから、私たちの仕事は始まります。

現場取材の記録

「作る」だけでは、農業は続かない。

相談の多くは、作り方ではなく「作ったあと」の話です。

トマトのハウスで、作物を前に話す生産者
作物を前に話を聞くと、技術の誇りと同じくらい、先行きへの不安が言葉になります。
“

こんなに作っているのに、なぜ利益が残らないんだろう

“

新しいことをやりたい。でも、何から始めたらいいかわからない

“

この農業を、このまま息子に継がせていいのか

“

うちの商品って、海外で売れると思いますか?

農家を訪ねて話を聞くと、出てくるのはこうした言葉です。
作り方の相談ではありません。作ったあと、どうやって事業として続けていくかの話です。

農業の問題は、作る技術だけでは解決できません。売る。稼ぐ。事業をつくる。人をつなぐ。市場を変える。エネルギーと組み合わせる。

そこまで含めて設計しないと、どんなに良い農産物を作っていても経営は続きません。GREEN BENEFITは、その「畑の外側の仕組み」を引き受けています。

代表・桃井正行

なぜ、私は農業の仕事をしているのか。

私は農家ではありません。それでも、これまで1,000軒以上の農家を訪ねてきました。

機械倉庫で、トラクターを前に話を聞く
畑だけでなく、作業場や機械まで見るところから始めます。

食品流通の仕事をしていたからです。売り場の側から、産地の側から、両方を見てきました。

良いものを作っているのに売れない。売れているのに利益が残らない。補助金を取っても、その先の事業が続かない。そんな現実を、何度も見てきました。

農業そのものを変えるのではなく、農業が続いていく「事業構造」をつくりたい。

そう考えて、2023年8月にGREEN BENEFIT株式会社をつくりました。いまも、無人駅に降りて自転車で農家を訪ねる進め方は変えていません。現場を見ないまま机の上で答えを出すことは、しないと決めています。

足で稼いだ「3つの現場感覚」

数字そのものより、その数字の中で何を見てきたかを書いておきます。

営農型太陽光の下で、農業機械を前に話を聞く
訪ねた先で見てきたものが、この会社の元手です。
01

「つくる側」と「売る側」の両方を見てきた30年の流通経験

食品流通、新規事業、農業、海外市場。産地の事情も、売り場の事情も、どちらも内側から見てきました。売れない理由は、畑ではなく流通の側にあることも多くあります。

02

現場で直接、話を聞いてきた1,000軒を超える農家訪問

農家・農業法人を訪ね、帳簿や畑を見ながら話を聞いてきました。書籍やWebには出てこない、うまくいった話と、途中で止まった話の両方が手元にあります。

03

日本の農産物が、海外でどう評価されるかを見てきた8カ国以上の現地調査

フランス・タイ・台湾・中国・インドネシアなど。日本で当たり前の品質が、どの国で、いくらで、誰に評価されるのか。その差を現地で確かめてきました。

農業だけを見ない。

農業だけを見ていると、農業の問題は解決できません。畑の外にある仕組みが、農業の収益を決めているからです。

農業 GREEN BENEFIT 食品 流通 販路 海外市場 エネルギー 新規事業

販路が変われば価格が変わります。エネルギーを組み合わせれば、同じ土地から二つの収入が生まれます。海外を前提にすれば、規格外だったものに値段がつくこともあります。

GREEN BENEFITは、この6つをつなぐ位置に立つ会社です。農業の相談として来た話を、食品・流通・海外・エネルギー・新規事業の側から組み直します。

取材記録

実際に、何を変えてきたのか。

台湾の街角。商品が並ぶ現地の売り場を歩いて確かめる
台湾の街角。商品が並ぶ売り場を、実際に歩いて確かめます。

CASE 01 / 海外市場開拓

国産サプリメントを、台湾で売れる形に変える。

日本で売れている商品が、そのまま海外で売れるわけではありません。表示、成分、輸入の規制。現地の代理店との条件交渉。売り場に並ぶまでに越える壁のほうが多いのが実際です。規制対応から代理店との交渉まで、現地側の事情に合わせて商品と条件を組み直しました。

半年売り場に並ぶまで
月100個販売数
月商30万円台湾市場での売上

株式会社AIJ/国産サプリメント・台湾向け販路開拓

開発中のプロテインのサンプル袋
開発中のサンプル。ここから中身と袋の形を決めていきました。

CASE 02 / 補助金と新商品開発

国産原料のプロテインが、累計3万袋を超えるまで。

首都圏の食品メーカーからの相談でした。食品添加物を使わない加工食品・飲料を扱う会社です。既存の食品販売では差別化が難しく、売上が伸び悩んでいました。国産農産物を使った新しい商品をつくりたい。けれど、補助金の申請も、製造を任せる相手の探し方も、販路のつくり方も分からない。そこからの出発でした。

やったことは4つです。事業再構築補助金の申請書類づくり、「食品添加物不使用」を軸にした商品の設計、製造を委託する相手の比較と条件交渉、そして健康志向の層に届けるための販路づくり。補助金は、事業を始める理由ではなく、初期投資を軽くする道具として使いました。

採択事業再構築補助金
3万袋超累計販売数
新規顧客層健康志向の層を開拓
ハウスの棚で育つ椎茸
ハウスの棚で育つ椎茸。いまは毎日、この現場に立っています。

CASE 03 / 人と産地をつなぐ

50代・元薬剤師が、椎茸農家になるまで。

農業をやりたいという人はいます。人手が足りない産地もあります。それでも、その二つはなかなか出会いません。どの産地の、どの農家に、どういう形で入るのがよいか。1,000軒を訪ねてきた中から、合いそうな相手を探して引き合わせました。

GREEN BENEFITさんが就農先を探してくれたおかげで、河内椎茸園さんとのご縁ができ、今は毎日椎茸と向き合える生活を送っています。新しい人生の一歩を踏み出せました。

元薬剤師 50代/農業就農支援

有限会社アグリクリエイトの倉庫。海上コンテナへ農産物を積み込む様子
海上コンテナへの積み込み。ここから船に載せて、欧州へ向かいます。

CASE 04 / 欧州への輸出

国内で値下げ競争だった玄米とサツマイモが、チェコで「日本産オーガニック」になる。

有限会社アグリクリエイトは、玄米や有機サツマイモを作り、加工・販売までを手がけています。品質には自信がある。それでも国内では価格競争に巻き込まれ、収益が安定しませんでした。欧州の日本食人気は聞こえてくるものの、植物検疫も現地の食品規制も分からず、現地バイヤーとのつながりもゼロ。そこからの相談でした。

EU向けの植物検疫証明書を取る手順の整理、有機食品規制への対応、チェコ語・英語表記のラベルづくり、有機JAS認証の活かし方、輸送条件と通関業者の比較。そのうえで、チェコの日本食専門インポーターと引き合わせました。

チェコ日本食専門インポーターと取引開始
定期輸出玄米・有機サツマイモ
価格国内販売より高い条件で

国内では値下げ競争に巻き込まれていた商品が、欧州では「日本産オーガニック」として高く評価してもらえました。

有限会社アグリクリエイト様/チェコ・欧州向け輸出

農業の「次の一手」を、一緒につくる。

いまある農業資産から、次の収益源をつくります。入口はどれでも構いません。

畑から、海へ出る。

自分で売り先を見つける。加工品をつくる。海外に出す。畑の外へ一歩出た瞬間、それは陸を歩くことではなく、船で海に出ることに変わります。GREEN BENEFITでは、その航海に必要な力を4つに分けて考えています。

畑の脇で生産者と話す
畑の外に一歩出るところから、航海が始まります。
羅針盤

自分の声と想いが、いまどこまで届いているかを知る力。知られていなければ、存在しないのと同じです。

燃料

応援と資金が巡っている力。お金は数字ではなく、感情が形になったものだと考えています。

エンジン

待つのをやめ、自分から仕掛けて動き出す力。誰かが見つけてくれるのを待つ間、船は止まったままです。

北極星

嵐が来ても揺るがない、事業の土台となる理念。ここが定まらない船は、他の3つが揃っても迷走します。

4つのうち、いまどこが強く、どこが弱いのか。全12問・約3分の診断で、その形を見ることができます。

4つの力診断を受ける(無料)→

GREEN BENEFITが大切にしていること。

きれいな理念ではなく、実際に仕事を受けるかどうかを決めるときの基準です。

小型風力と太陽光がある地域の現場を歩く
一枚の畑だけでなく、地域ごと見て判断します。

現場を見てから答える

畑と帳簿を見ないまま、机の上で結論を出しません。現地に行けない仕事は、正直にそう伝えます。

補助金がなくても続く形にする

補助金は初期投資を軽くする道具です。補助金が終わると止まる事業は、最初からつくりません。

経済性・社会性・環境性を切り離さない

儲かるが地域に残らない事業も、意義はあるが続かない事業も、農業では長持ちしません。

海外市場を前提に考える

国内だけで完結する前提を、一度疑います。同じ商品が、外に出ると値段が変わることがあります。

やらないことを決める

何でも引き受ける会社にはなりません。自分より詳しい人がいる領域は、その人につなぎます。

農業を起点に、事業をつくる人。

桃井正行 代表取締役

GREEN BENEFIT株式会社 代表取締役

桃井 正行

Masayuki Momoi

自治体、環境関連事業、有機農産物の宅配、通信会社の子会社、食品通販。農業の外側の仕事を重ねるなかで、産地と売り場の両方を見てきました。いまはその経験を、農業の収益構造をつくる仕事に使っています。アグリボルタイクス(農業×太陽光発電)の業界団体では顧問を、社会福祉法人 埼玉福祉会では理事を務めています。

自治体
公的機関の現場で働く
環境関連事業
環境と経済をつなぐ事業に関わる
有機農産物の宅配
産地と消費者を直接つなぐ流通を経験
通信会社の子会社
新規事業の立ち上げに関わる
食品通販(上場企業)
売り場の側から、産地と商品を見る
2023年8月
GREEN BENEFIT株式会社を設立(東京都世田谷区)
新規事業開発 食品流通30年 ソーラーシェアリング顧問 海外市場開拓

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